2026/02/25 文|炭山アキラ (Akira Sumiyama) 翻譯|Gemini 編輯、潤稿|巨禮小編
原文網址:https://www.phileweb.com/review/column/202602/25/2917.html
オーディオは実に奥深く、様々な要素が音に影響してくる。だからこそ楽しい趣味なのだが、初心者のうちは分からないことも多く、また熟練したファンであっても、詳しいことは意外と知らないなんてことがあるのではないだろうか。
音響領域其實滿博大精深的,各式各樣的要素都會影響聲音。正因如此,音響是一種充滿樂趣的嗜好。然而,初學者往往有許多不明瞭之處,甚至連資深玩家有時也會對某些細節出乎意料地不甚了解。
そこで、オーディオ買取専門店「オーディオランド」のご協力のもと、オーディオにまつわる改めて知りたい基礎知識を炭山アキラ氏が解説する。本項では、改めて知りたい「オーディオケーブルによる音質の違い」について紹介しよう。
我們編輯部在音響收購專門店「Audio Land」的協助下,由炭山アキラ先生為大家解析那些想重新溫習的音響基礎知識。本篇將介紹大家想再次深入了解的主題——「音響線材所帶來的音質差異」。
インターコネクトやスピーカー、デジタル、電源など、オーディオ界にはいろいろなケーブルが存在している。半世紀前くらいまでは、それらはただ機器の間をつなぐ、あるいは機器に電力を供給する役割しか与えられていなかった。ケーブルで音に違いが出るなどといったら、オカルト扱いされた時代だ。
在音響世界中,存在著訊號線、喇叭線、數位線、電源線等各式各樣的線材。大約到半個世紀前為止,這些線材僅被視為連接器材或供應電力的工具。在那個時代,如果說換了線材聲音會變,往往會被當成是「玄學」或「怪力亂神」。
ひるがえって昨今、ビギナーでもちょっとしたお小遣い程度で入手できるものから、そこそこの自動車が買えるようなものまで、世の中には膨大なオーディオケーブルが登場してきており、それぞれに固有の音質があることは、少なくともアクセサリーに対して感度的が高いオーディオマニアには、周知が進んでいることだろう。
相比之下,現今市面上出現了龐大數量的音響線材,從初新者用零用錢就能買到的款式,到價格足以購買一輛像樣汽車的頂級產品應有盡有。至少對於那些對配件具有高敏銳度的音響發燒友來說,每種線材都擁有其固有音質這點,已成了廣為人知的常識。
導体の材質/純度/アニールなどの後処理/被覆の素材/固さ/介在の材質/密度/シールドの有無とそれに用いられる導体の態様、そして全体の構造などでケーブルの音質は大きく違ってくる。私自身、すべてに対して明確に理解できてはいないのだが、分かる範囲で解説していこう。
線材的音質會因導體材質、純度、退火(Annealing)等後處理製程、披覆材料、硬度、填充物材質、密度、有無隔離網(屏蔽)及其採用的導體型態,以及整體的結構而有音質上的巨大差異。雖然連我也無法聲稱完全掌握了所有變因,但仍會在力所能及的範圍內為各位進行解說。
各種導體材質帶來的音質傾向差異為何?導体ごとに異なる音質傾向の違いとは?
導体は銅線が主力だが、同じ銅といっても大別するとごく普通の電気銅、無酸素銅(OFC)、6Nや7Nと呼ばれる高純度銅がある。 "N" というのはNineの略で、7Nなら99.99999%以上の純度を意味する。
導體雖以銅線為主力,但同樣是銅,大致可分為普通的電力用銅、無氧銅(OFC),以及被稱為 6N 或 7N 的高純度銅。「N」是英文 Nine 的縮寫,7N 即代表純度達到 99.99999% 以上。
一般の電気銅は3N、OFCは4N純度といわれる。そんな0.1%以下のわずかな純度の違いで、音なんか変わるものかといぶかしくお感じの人がおいでかもしれないが、これが結構大きく音質に寄与するからケーブルというものは見逃せない。
一般電力用銅約為 3N,OFC 則被稱為具有 4N 純度。或許有人會懷疑,這種低於 0.1% 的細微純度差異,真的會改變聲音嗎?然而,這確實會對音質產生顯著影響,這正是線材不容忽視的原因。
さらに、OFCを発展させた導体として、PC-Triple CやPCUHD、102SSCなどの高度オーディオ用導体が存在する。産業用に膨大な量が生産される銅線全体からすれば、オーディオ用など微々たるものでしかないのだが、それでもこうやってより良い音質を追求した導体が開発されている。頼もしいことではないか。
在上述的內容之外,還有由 OFC 演進而來的導體,如 PC-Triple C、PCUHD、102SSC 等高度音響專用導體。儘管與工業用產量驚人的銅線相比,音響用導體的數量微不足道,但看到研發人員為了追求更佳音質而開發出這些導體,實在令人感到欣慰且可靠。
他の要件もあるから大ざっぱな目安となるが、以下のような印象に分かれる。
受限於其他製程條件,這僅能作為大略的參考指標,其音感印象大致區分如下:
普通電力用銅線(電気銅): 樸實直接,不帶修飾(実直で飾り気のない)
OFC(無氧銅): 微小訊號細節的通透感顯著提升(グッと微小域の見晴らしが良くなる )
PC-Triple C: 表現出明亮且光輝燦爛的音樂感 (明るく輝かしい音楽を表現する)
PCUHD: 同樣具備明亮且積極的表現力 (こちらも明るく積極的な表現の)
102SSC: 色調略微偏暗,但線條緊湊且具備高解析度 (やや暗色ながらキリッと引き締まって高解像度の)
6N: 讓人感受到如同推開玻璃窗般的清澈感與開闊視野(ガラス窓を開け放ったようなクリアさと見晴らしの良さを感じさせる )
7N: 從各種小地方可以看到,描繪出所有微小資訊的真摯感與熱情(どんな小さな情報も描写し尽くしてやるという真摯さと情熱が垣間見られる )

不同導體型態的音質傾向印象 それぞれの導体による音質傾向のイメージ
同じ導体でも、単線と撚り線では音質傾向が大きく違う。ガッチリと力強く、鮮明だが上手く養生してやらないと雑味が乗りやすい単線に対し、比較的柔らかな質感で繊細な信号を巧みに表現する撚り線、という感じだ。
即使是相同的導體,單芯線(Solid Core)與多股絞線(Stranded Wire)的音質傾向也大不相同。單芯線給人的感覺是紮實有力、聲音鮮明,但若處理不當則容易混入雜音;相比之下,多股絞線則擁有較為柔軟的聲音質感,能巧妙地表現纖細的訊號。
また撚り線にもいろいろあり、太い線を少数撚った線は単線に近づき、細い線を大量に撚り合わせた線はよりソフトかつ繊細になる。
此外,多股絞線也分很多種:由少數粗線徑絞合而成的線材會趨近於單芯線的特性;而由大量細線徑絞合而成的線材,則會變得更加柔軟且細緻。
被覆には塩化ビニール(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリオレフィン(PO)などがごく一般的に用いられており、一部に発泡させたものや「架橋」と呼ばれる化学処理が施されたものもある。発泡は絶縁体として理想的な特性を持つ「空気」の特性を絶縁体へ投入するため、架橋は素材の強度を高めて導体をしっかりと支えるためと考えてよいだろう。
披覆層最常使用的材質包括聚氯乙烯(PVC)、聚乙烯(PE)、聚烯烴(PO)等。部分產品會採用發泡處理,或是稱為「架橋」的化學處理。發泡是為了將具有理想絕緣特性的「空氣」融入絕緣體中;而架橋則可視為提升素材強度,藉此穩固支撐導體的一種手段。
どの素材も添加物や処理などの塩梅で硬さをはじめとする物性が変わり、それによってまた音も大きく変わるため、あまり断定的にいうことは難しい。だが、落ち着いてややざっくりした風合いを持つPVC、キリッと端正で色鮮やかなPE、わずかに穏やかで潤いをよく伝えるPOという印象を持っている。
由於任何素材都會因添加物或處理程度的拿捏而改變硬度等物理性質,進而導致聲音產生巨大變化,因此很難給出斷定性的結論。不過,依我的印象:PVC 帶有一種沉穩且略顯粗獷的質感;PE 則是俐落端正且色彩鮮明;PO 則顯得稍微溫和,並能傳達出潤澤感。
また、絶縁体にはいわゆるフッ素樹脂も採用される。代表的なものはPTFEとFEPだが、PTFEはキリッと引き締まってニュートラルな傾向、FEPもその方向性だがほんの少し緊張を緩める傾向と認識している。
此外,所謂的氟素樹脂(Teflon)也被應用於絕緣體。代表性材質為 PTFE 與 FEP,我認為 PTFE 呈現出俐落緊緻且中性的傾向,FEP 雖也朝此方向,但多了一份緩和緊張感的傾向。
介在にはPVCをはじめとする軟質樹脂や綿糸、絹糸、合成繊維、紙などが用いられることが多い。PVCが充填されたケーブルは割合と力強いが開放感が若干失われることがあり、綿糸は開放的でアコースティックな質感、絹糸は全域高品位で肌当たりの良さが際立つ。
填充物則常使用 PVC 等軟質樹脂、棉線、絲線、合成纖維或紙張。充填 PVC 的線材相對有力,但有時會失去一些開放感;棉線具有開放且充滿原聲(Acoustic)的質感;絲線則是在全頻段都展現出高質感,且觸感(聽感舒適度)極佳。
紙は意外としっかりした音のものが多い。これらは充填密度などによっても大幅に音が変わるから、あまり断定的にいうのは危険だが。
紙質填充則意外地有許多聲音紮實的作品。由於這些特性也會因填充密度而產生巨幅變化,因此過於武斷地評論是危險的。
例えば、電源ケーブルなどには3芯と2芯のケーブルが用いられることが多い。3芯は3ピンの両端プラグを取り付けるために採用されるものだ。
例如,電源線最常採用 3 芯或 2 芯結構。3 芯是為了對應 3 Pin 接頭所設計的。
あくまで個人的な印象だが、2芯のケーブルは3芯に比べて音にピシリと芯が通っているように感じている。3芯はごくわずかながら、芯がブレる気がするのだ。それで私は、自作電源ケーブルにはシールド付きの2芯ケーブルを愛用し、アースを接続する場合にはシールドから伸びるドレーン線を使うことにしている。
這純屬個人印象,但我認為 2 芯線材比起 3 芯,聲音顯得更加紮實、核心感更強。3 芯線總讓我覺得聲音的核心似乎有那麼一點晃動。因此,我在製作 DIY 電源線時,偏好使用帶屏蔽的 2 芯線,若需要連接接地,則利用屏蔽層延伸出的地線(Drain wire)來處理。
今回のテーマとは少し外れてしまうのだが、この「アースをつなぐかつながないか問題」も、電源ケーブルの音を大きく変えてしまうものだから、いろいろ実験し甲斐のある項目ではある。
雖然這有點偏離本次主題,但「接不接地(Grounding)」的問題也會大幅改變電源線的聲音,這是一個非常值得進行各種實驗的項目。